酸素欠乏症[サンソケツボウショウ]
【英】hypoxia
【独】Hypoxie
《同義語》低酸素症,無酸素症anoxia
生体組織で酸素が欠乏している状態を酸素欠乏症という.その原因としては数多くのものがあり, 1)吸気中の酸素分圧低下(高地など). 2)肺胞低換気などにより静脈血が十分に酸素化されない. 3)貧血などにより血液の酸素運搬能力が低下する. 4)心不全などによる循環障害. 5)一酸化炭素中毒によりヘモグロビンの酸素結合能が低下する. 6)シアンなどの組織毒のために組織での酸素利用度が低下する. 7)発熱や甲状腺機能亢進症で組織での酸素消費が増大し相対的に酸素不足となる,などがある.
南山堂医学大辞典 ページ 2916 での【酸素欠乏症[サンソケツボウショウ]】単語。