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坐骨神経痛[ザコツシンケイツウ]🔗🔉

坐骨神経痛[ザコツシンケイツウ] 【英】sciatica 【独】Ischias 【仏】sciatique 坐骨神経は脊椎管腔,骨盤腔内および骨盤外で下肢後面から足部まで広い範囲にわたって走行している.本神経は運動・知覚および自律神経線維を含んでいるので,傷害のときにこれらの症状が出現する.坐骨神経痛の出現する原因的疾患は次のように分けられる.〔原発性神経疾患〕1) 炎症(アルコール・ビタミン不足,炎症),2) 変性疾患(重金属中毒など),3) 代謝性疾患(糖尿病など).〔二次性神経疾患〕1) 脊椎管腔内(椎間板ヘルニア,変形性椎弓間関節症,外傷性クモ膜炎,骨折,腫瘍,炎症,脊椎分離症脊椎すべり症脊柱管狭窄症など),2) 脊椎管腔外(前立腺腫瘍,子宮内膜炎股関節脱臼骨盤骨折,骨盤骨腫瘍,炎症,entrapment neuropathyなど),3)  反射性疼痛(仙骨周囲の腫瘍,外傷など).疼痛の性質は一般的に灼熱様疼痛burning painである.本神経は正中神経についでカウザルギーcausalgiaが多い.

南山堂医学大辞典 ページ 2833 での坐骨神経痛[ザコツシンケイツウ]単語。