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砕石位[サイセキイ]🔗🔉

砕石位[サイセキイ] 【英】lithotomy position, dorsosacral position 【独】Steinschnittlage 【仏】position de taille 《同義語》截石位 肛門疾患の手術,腹会陰式直腸切断術,経肛門的操作を要する検査,手術,泌尿器科領域における後部尿道手術,経尿道的手術,婦人科領域における経腟的手術などの際に用いられる体位である.手術台下縁より殿部を突出させ,両下肢を開大した状態で,股関節を直角ないしそれ以上に屈曲させ,大腿を挙上,膝関節を屈曲させた状態で,膝関節ないしはやや末梢側を支持器にのせて固定する.この際,膝関節後面の過度の圧迫による腓骨神経麻痺を起こさぬよう注意を要する.また支持器を用いずに,下肢を空中で「あぐら」をかくような体位とし,両足関節部を交差させて,同部を帯状のもので上方へ牽引,挙上する場合もある.会陰部の展開は通常の砕石位より広くなり,誇張砕石位とも呼ばれる.肛門部手術,検査には他にジャックナイフ体位jack-knife position(腹臥位で殿部屈曲高位),シムズ体位Sims position(左側臥位で殿部屈曲)などがある.

南山堂医学大辞典 ページ 2757 での砕石位[サイセキイ]単語。