行動療法[コウドウリョウホウ]🔗⭐🔉振
行動療法[コウドウリョウホウ]
【英】behavior therapy
【独】Verhaltenstherapie
行動主義behaviorismの学習理論に基づいた治療法の総称.行動主義の立場では,適応行動と同様に不適応な問題行動もまた学習*されたものと考える.そこで不適応行動には,条件づけが不足しているものと過剰なものがあると考え,不足しているものは増加させ,過剰なものは減らすように条件づけのプログラムを作成し,不適応行動を減弱させ,除去するとともに,適応行動を触発,強化することが治療の基本的な考え方である.具体的な技法として,条件づけ不足に対しては,古典的またはオペラント条件づけ*療法があり,条件づけ過剰に対しては,条件制止療法,嫌悪療法,逆制止療法(系統的脱感作法),社会的模倣学習法などがあり,多彩である.治療対象も神経症や精神病の問題行動をはじめ,嗜癖*,性的倒錯*,精神発達遅滞(精神遅滞*),自閉症*など幅広く応用されている.
南山堂医学大辞典 ページ 2491 での【行動療法[コウドウリョウホウ]】単語。