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感情障害[カンジョウショウガイ]🔗🔉

感情障害[カンジョウショウガイ] 【英】emotional disturbance 【独】Affektstrung, Gefhlsstrung 【仏】embarras motionnel 快・不快の意識現象を感情という. 1)気分の異常:たいして動機もなく気分が爽快になったり,沈うつになることがある.前者は躁病のほかに酩酊進行麻痺などで生ずる.後者はうつ病のほかに進行麻痺,神経症精神分裂病などでしばしば認められる.また,小児・ヒステリー・痴呆などでは気分がガラガラ変わり(気分の易変性labile mood),進行麻痺,老年痴呆・脳外傷・脳腫瘍などで自分の健康・境遇に幸福感を抱き,病的に嬉しい気分を示す(上機嫌症)ことがある. 2)情動興奮性の異常:驚愕反応の場合のように,情動反応が全く起こらない状態(情動麻痺)が生ずる.また,感情を起こすような刺激があっても感情が起こらないことを感情鈍麻flattening of affectという.知的欠陥はないのに人間的感情が全くない場合を冷情という.病的不快感情の興奮性の亢進を刺激性という. 3)情動調節の障害:これには,情動失禁(脳動脈硬化〔症〕などで,情動のコントロールが全くできない状態),気まぐれがある.

南山堂医学大辞典 ページ 1371 での感情障害[カンジョウショウガイ]単語。