間質性肺炎[カンシツセイハイエン]🔗⭐🔉振
間質性肺炎[カンシツセイハイエン]
【英】interstitial pneumonia
【独】interstitielle Pneumonie
【仏】pneumonie interstitielle
《同義語》肺臓炎pneumonitis
大葉性または小葉性肺炎に対比して用いられるもので,これらの肺炎が肺胞,肺胞道などの気腔内への滲出性病変を主徴とするのに対し,間質性肺炎は,肺胞壁や細気管支,細動静脈周囲など間質の病変を主座とする疾患である.病因としては,各種薬剤,放射線照射,ウイルス感染,細菌感染,無機塵・有機塵などの吸入,各種スプレーのエアロゾル吸入の他に,PSS, SLE, RAなどの膠原病など実に多彩である.原因不明なものを,特発性間質性肺炎*idiopathic interstitial pneumonia(IIP)という.本症は胸部X線写真上で小結節状,網状陰影などを呈し,聴診上でfine crackleすなわちベルクロ・ラ音*Velcro raleを聴取する.診断は気管支ファイバースコープによるTBLB(経気管支的肺生検*),開胸肺生検によるが,気管支肺胞洗浄*(BAL)も参考となる.
南山堂医学大辞典 ページ 1360 での【間質性肺炎[カンシツセイハイエン]】単語。