川崎病[カワサキビョウ]🔗⭐🔉振
川崎病[カワサキビョウ]
【英】Kawasaki disease
《同義語》〔急性熱性〕皮膚粘膜リンパ節症候群〔acute febrile〕 mucocutaneous lymphnode syndrome(MCLS)
1963年,川崎富作が初めて報告した疾患で日本人の小児に多くみられる疾患であるが,最近世界の各地から人種の壁を越えて発生の報告がみられている.1984年9月に改訂が出された厚生省川崎病研究班作成の診断基準は表のとおりである.この6つの主要症状のうち5つ以上の症状を伴うものを本症とする.ただし上記6主要症状のうち4つの症状しか認められなくても,経過中に断層心エコーもしくは心血管造影法で冠動脈瘤が確認され,他の疾患が除外されれば本症とする,とされている.男児に多くみられ,4歳以下が80〜85%を占める.冠動脈病変に基づく心臓の障害で突然死をきたすことがある.死亡頻度は0.3〜0.5%である.各国で原因究明の努力が払われているが,いまだ病気の原因は明らかではない.1990年「川崎病研究センター」が開設され報告者の川崎富作が初代所長となった.
→表

南山堂医学大辞典 ページ 1285 での【川崎病[カワサキビョウ]】単語。