カルバマゼピン🔗⭐🔉振
カルバマゼピン
【英】carbamazepine(CBZ)
【独】Carbamazepin
【仏】carbamaz
pine
【ラ】carbamazepinum
C15H12N2O.分子量236.27.白色〜微黄白色の粉末.水にきわめて溶けにくい.抗てんかん薬*antiepileptics,鎮痛薬*analgesics(三叉神経痛*).三環系抗うつ薬と類似の構造をもつため,抗痙攣作用だけでなく,軽度の鎮静・静穏作用,麻酔強化作用なども合わせもつ.精神運動発作,てんかん性格およびてんかんに伴う精神障害,てんかんの痙攣発作(全般痙攣発作,大発作などの強直間代発作)に経口投与される.また,脊髄,三叉神経核に作用し鎮痛効果を現すと考えられており,三叉神経痛に対して経口投与される.主代謝物のcarbamazepine-10, 11-epoxideは抗痙攣作用をもつといわれている.抗痙攣薬*anticonvulsantsとしての治療上適正な血清中濃度は8〜12 μg/mLとされている.連用により薬物代謝酵素の誘導を起こし,薬効の減弱をきたすことがある.副作用として,血液障害,過敏症(発疹,光線)などがあらわれることがあり,三環系抗うつ薬に過敏症の患者,重篤な血液障害のある患者には投薬しない.

南山堂医学大辞典 ページ 1272 での【カルバマゼピン】単語。