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化膿性唾液腺炎[カノウセイダエキセンエン]🔗🔉

化膿性唾液腺炎[カノウセイダエキセンエン] 【英】suppurative inflammation of salivary gland 【独】eitrige Entzndung der Speicheldrse 【仏】inflammation pyognique de glande salivaire 主としてブドウ球菌の感染によって起こり,ステノン管を通って上行性に細菌が侵入する場合が多く,全身衰弱者,術後患者などで脱水や口内不潔が誘因となる.リンパ行性感染は腺内リンパ節炎から連続的に耳下腺実質に炎症が波及する.外耳道や咽頭傍間隙の炎症も連続的に耳下腺炎をきたす.炎症は腺全体に起こる場合と部分的に起こる場合とがあるが,進行すれば膿瘍を形成する.発熱を伴って,局所の腫脹と疼痛,皮膚発赤,口内乾燥感などを訴える.腫瘍が大きくなれば波動を触れる.疼痛は摂食時に増強する.時に牙関緊急を伴う.口内の視診でステノン管開口部に浮腫や発赤がみられ,耳下腺部を圧迫すると膿汁の排出がある.初期には抗生物質の内服,注射のほか,ステノン管注入療法で軽快するが,膿瘍形成の際は切開排膿が必要である.皮膚切開は膿瘍の位置によるが,一般に下顎角部付近で行う.→唾液腺炎

南山堂医学大辞典 ページ 1218 での化膿性唾液腺炎[カノウセイダエキセンエン]単語。