外反肘[ガイハンチュウ]
【英】cubitus valgus deformity
【ラ】cubitus valgus
肘関節では手掌を前方に向けた位置で,外方に偏した,すなわち橈骨側に曲がった肢位を外反肘,逆を
内反肘*とする.正常でも15°前後の外反位にあり,これをcarrying angleと呼ぶ.病的にこれが増強したものが外反肘であり,多くは幼・小児期の上腕骨外顆骨折の偽関節や変形治癒に起因するが,染色体異常などの先天性疾患によることもある.これ自体ではさしたる機能障害はないが,のちに尺骨神経の麻痺を徐々に起こすことがある.
→肘部管症候群