薬石(やくせき)🔗⭐🔉振
薬石(やくせき)《故》
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)左伝(さでん)・襄公(じょうこう)二十三年>
薬(くすり)。転じて、忠告の言葉。「石」は、昔、病気の治療に用いた石針(いしばり)、あるいは石を材料とした薬剤。よって、身のためになる忠告の言葉、の意となる。
〈原文〉「臧孫(ぞんそん)曰(いわ)く、季孫(きそん)の我を愛せるは、疾
(しっちん)なり。孟孫(もうそん)の我を悪(にく)みしは薬石なり〔臧孫(ぞうそん)が言った、季孫(きそん)が私を愛するのは、私を害する病気である。孟孫が私を憎むのは私にとって役に立つ薬石というべきものである〕」


薬石(やくせき)効(こう)無(な)く🔗⭐🔉振
薬石(やくせき)効(こう)無(な)く《慣》
((「石」は「石鍼(いしばり)」で、中国で古く治療に用いた))せっかくの手当てのかいもなくの意で、しばらく病床にあった人の死について用いる言葉。「薬石効無く、ついに永眠いたしました」
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