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大(おお)きなお世話(せわ)🔗🔉

大(おお)きなお世話(せわ)《慣》 他人の忠告などをうるさく思って、よけいなおせっかいだと拒絶する時に言う言葉。「大きにお世話」とも。「人がどうしようと、大きなお世話だ」

大(おお)きな顔(かお)をする🔗🔉

大(おお)きな顔(かお)をする《慣》 (一)自分が偉い者であるかのような様子をする。「どこへ行っても大きな顔をして、威張っている」 (二)悪いことをしていながら平然としている。「人に迷惑をかけておきながら、よくそんな大きな顔をしていられるものだ」

大(おお)きな口(くち)をきく🔗🔉

大(おお)きな口(くち)をきく《慣》 実力もないのに、威張って偉そうなことを言う。「優勝間違いなしなんて大きな口をきいていたのに、全然駄目じゃないか」 〈類句〉大口(おおぐち)をたたく

大見得(おおみえ)を切(き)る🔗🔉

大見得(おおみえ)を切(き)る《慣》 いい所を見せようとして、大げさに見得を切ること。「そんなことは朝飯前だと大見得を切ったてまえ、いまさら断われない」見得を切る

大向(おおむ)こうをうならせる🔗🔉

大向(おおむ)こうをうならせる《慣》 ((「大向こう」は、もと芝居の立見席のことで、そこの観客が演技の見事さに感心する意から))一般大衆の喜ぶようなことをして人気を得る。「彼は話がうまくて、今日の演説も大向こうをうならせた」

大隠(たいいん)は市(いち)に隠(かく)る🔗🔉

大隠(たいいん)は市(いち)に隠(かく)る《故》 −<文選(もんぜん)・王康(おうこうきょ)・反招隠(はんしょういん)の詩> 真に道に達した隠者は俗事に心を乱さないから山林に隠れる必要もなく、町の中に住んでいる。 〈原文〉「小隠は陵薮(りょうそう)に隠れ、大隠は朝市(ちょうし)に隠る〔普通の隠士は山野にひきこもって住むが、真に道に達した隠者は町中の人の群集するところに隠れる〕」

大概(たいがい)にする🔗🔉

大概(たいがい)にする《慣》 ほどほどのところでやめておくべきだの意で、目に余るほど度が過ぎているのを戒める時の言葉。「大概にしろ」の形で用いることが多い。「悪ふざけも大概にしろ」

大海(たいかい)は芥(あくた)を選(えら)ばず🔗🔉

大海(たいかい)は芥(あくた)を選(えら)ばず《故》 大海は川からごみが流れ込むのを問題にしない。大人物は度量が広くてさまざまな人を受け入れる、という意。

大喝一声(たいかついっせい)🔗🔉

大喝一声(たいかついっせい)《故》 大きな声でしかりつける。どなりつける。「喝」は、もと禅宗(ぜんしゅう)で、死者に引導(いんどう)を渡す時に、大きなかけ声をかけること。

大姦(たいかん)は忠(ちゅう)に似(に)たり🔗🔉

大姦(たいかん)は忠(ちゅう)に似(に)たり《故》 −<宋史(そうし)・呂誨伝(りょかいでん)> 大悪人は、うまく表面をつくろってなかなかしっぽを出さないから、かえって忠誠な人のように見える。 〈原文〉「大姦(たいかん)は忠に似たり、大詐(たいさ)は信(しん)に似たり〔大悪人はいかにも忠誠の人のように見え、ひどい詐欺師(さぎし)はいかにもうそがないように見える〕」

大義(たいぎ)親(しん)を滅(めっ)す🔗🔉

大義(たいぎ)親(しん)を滅(めっ)す《故》 −<左伝(さでん)・隠公(いんこう)四年> 大きな道義のためには私情を捨てる。君臣間の大義を全(まっと)うするためには、父子兄弟の情愛を犠牲にすることがある、という意。春秋時代、衛の君主を殺した公子(こうし)州吁(しゅうく)が、石厚(せきこう)と共に陳(ちん)の国に行った時、厚の父の石(せきさく)が二人を反逆者として殺した故事。 〈原文〉「君子曰(いわ)く、石(せきさく)は純臣なり。州吁(しゅうく)を悪(にく)みて厚(こう)与(あずか)る。大義親(しん)を滅すとは、其(そ)れ是(これ)を之(こ)れ謂(い)うか、と〔君子は評して言った、石(せきさく)は実に二心のない立派な臣である。州吁(しゅうく)の大逆をにくんで、これを除こうとしたが、わが子の石厚がそれに関与していたので、わが子までも殺した。昔から大義のためには、肉親までも殺すといわれるが、それは石のこうしたことをいうものであろうか〕」

大疑(たいぎ)は大悟(たいご)の基(もとい)🔗🔉

大疑(たいぎ)は大悟(たいご)の基(もとい)《故》 大きな疑いを持つことによって大きな悟りを得ることができる。疑いを持たなければ悟りを開くことはできない。

大器晩成(たいきばんせい)🔗🔉

大器晩成(たいきばんせい)《故》 −<老子(ろうし)・四一> 大人物は若いころは目立たず、年をとってから大成する意。「大器」は大きな器物。大きな器物は簡単には出来あがらない。器物を人物にたとえた語。 〈原文〉「大方(たいほう)(大きな四角)は隅(ぐう)無く、大器は晩成なり」

大義(たいぎ)名文(めいぶん)🔗🔉

大義(たいぎ)名文(めいぶん)《慣》 ((臣下が君主に対して守らなければならない道義と分限の意から))自分のすることを正当化するための、表面は筋の通った理由づけ。「国土開発を大義名分に、美しい自然を破壊する」

大漁(たいぎょ)を逸(いつ)する🔗🔉

大漁(たいぎょ)を逸(いつ)する《慣》 何かの事情で、大きな手柄や利益になる絶好の機会をつかみ損なう。「一番違いで宝くじの一等を逃し、大魚を逸したと彼はぼやいていた」

大行(たいこう)は細謹(さいきん)を顧(かえり)みず🔗🔉

大行(たいこう)は細謹(さいきん)を顧(かえり)みず《故》 −<史記(しき)・項羽紀(こううき)> 大事を成そうと志す者は、小さな慎みなどは気にしない。鴻門(こうもん)の会の宴会の半ばで、身の危険を感じた沛公(はいこう)(漢の高祖)が便所に立ち、そのまま逃げ出そうとし、項羽(こうう)に対する暇乞(いとまご)いのあいさつをどうしようといった時、家来の樊(はんかい)がそのまま立ち去らせるために言った言葉。 〈原文〉「樊(はんかい)曰(いわ)く、大行(たいこう)は細謹を顧みず、大礼は小譲を辞せず。如今(じょこん)、人は方(まさ)に刀俎(とうそ)たり、我は魚肉たり。何ぞ辞するを為(な)さん、と〔樊(はんかい)が言った、大事を行う場合には小さな慎みなどは気にしない、大礼を行う場合には小さな遠慮などはしないものである。ただいま、相手は刀とまな板であり、こちらは魚の肉である。別れのあいさつなどする必要がありますか〕」

大巧(たいこう)は拙(せつ)なるが若(ごと)し🔗🔉

大巧(たいこう)は拙(せつ)なるが若(ごと)し《故》 −<老子(ろうし)・四五> 本当に上手なものは、かえって下手なように見える。 〈原文〉「大直は屈するが若(ごと)く、大巧は拙(せつ)なるが若く、大弁(たいべん)は訥(とつ)なるが若し〔真にまっすぐなものは、かえって一見曲がっているように見え、真に巧みなものは一見下手なように見え、真に雄弁なものはかえって一見訥弁(とつべん)のように見える。すべて俗人の目から見たものとは反対の姿を持つ〕」

大山(たいざん)鳴動(めいどう)して鼠(ねずみ)一匹(いっぴき)🔗🔉

大山(たいざん)鳴動(めいどう)して鼠(ねずみ)一匹(いっぴき)《故》 大騒ぎしたわりにその結果が小さい。

大山(たいざん)鳴動(めいどう)して鼠(ねずみ)一匹(いっぴき)🔗🔉

大山(たいざん)鳴動(めいどう)して鼠(ねずみ)一匹(いっぴき)《慣》 一大事だと前宣伝が大きく、あれこれ騒ぎ立てた割には、たいした結果にならなかった様子。「大山」は「泰山」とも書く。「戦後最大の汚職事件と騒がれた割には、大山鳴動して鼠一匹、政界からは逮捕者が一人も出なかった」

大事(だいじ)の中(なか)の小事(しょうじ)なし🔗🔉

大事(だいじ)の中(なか)の小事(しょうじ)なし《故》 大事を成す場合には小事を問題にしている暇はない。 〈類句〉大行(たいこう)は細謹(さいきん)を顧みず

大事(だいじ)の前(まえ)の小事(しょうじ)🔗🔉

大事(だいじ)の前(まえ)の小事(しょうじ)《故》 大きな事を成し遂げようとする者は小さな事を問題にしない。また、大事を成し遂げようとする者は小事を軽んじてはいけない、という意味にも使う。

大事(だいじ)の前(まえ)の小事(しょうじ)🔗🔉

大事(だいじ)の前(まえ)の小事(しょうじ)《慣》 大きなことを成し遂げようとする際には、小さな犠牲を払うのもやむを得ないということ。また、大事を行なう前には、どんな小さなことにも油断をしてはならないの意にも用いる。「大事の前の小事で、つまらぬ中傷など気にしてはいられない」

大事(だいじ)を取(と)る🔗🔉

大事(だいじ)を取(と)る《慣》 万一のことを考えて慎重に構える。「熱は下がったが、大事を取って今日一日は休もう」

大(だい)なり小(しょう)なり🔗🔉

大(だい)なり小(しょう)なり《慣》 程度の差はあっても、全般にそのような傾向が認められる様子。「だれでも四十を過ぎれば、大なり小なり体のどこかに異常が見られるものだ」

大(だい)の虫(むし)を生(い)かして小(しょう)の虫(むし)を殺(ころ)せ🔗🔉

大(だい)の虫(むし)を生(い)かして小(しょう)の虫(むし)を殺(ころ)せ《故》 やむをえぬ場合には、大きなものを救うためには小さなものを犠牲にせよ。「大を生かして小を殺せ」ともいう。

大(だい)は小(しょう)を兼(か)ぬ🔗🔉

大(だい)は小(しょう)を兼(か)ぬ《故》 −<春秋繁露(しゅんじゅうはんろ)・度制(どせい)> 大きいものは小さいものの効用を合わせ持つ。小さいものより大きいもののほうが有用で、大きいものは小さいものの代わりに使うことができる、ということ。 〈原文〉「その巳(すで)に大なる者あり、小なる者を兼ぬ」

大(だい)は小(しょう)を兼(か)ねる🔗🔉

大(だい)は小(しょう)を兼(か)ねる《慣》 大きいものは小さいものの代りとしても利用できるということ。「大は小を兼ねるというわけで、少し大きめの旅行かばんを買った」

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