大(だい)なり小(しょう)なり《慣》🔗⭐🔉振
大(だい)なり小(しょう)なり《慣》
程度の差はあっても、全般にそのような傾向が認められる様子。「だれでも四十を過ぎれば、大なり小なり体のどこかに異常が見られるものだ」
大(だい)の虫(むし)を生(い)かして小(しょう)の虫(むし)を殺(ころ)せ《故》🔗⭐🔉振
大(だい)の虫(むし)を生(い)かして小(しょう)の虫(むし)を殺(ころ)せ《故》
やむをえぬ場合には、大きなものを救うためには小さなものを犠牲にせよ。「大を生かして小を殺せ」ともいう。
大(だい)は小(しょう)を兼(か)ぬ《故》🔗⭐🔉振
大(だい)は小(しょう)を兼(か)ぬ《故》
−<(
)春秋繁露(しゅんじゅうはんろ)・度制(どせい)>
大きいものは小さいものの効用を合わせ持つ。小さいものより大きいもののほうが有用で、大きいものは小さいものの代わりに使うことができる、ということ。
〈原文〉「その巳(すで)に大なる者あり、小なる者を兼ぬ」

大(だい)は小(しょう)を兼(か)ねる《慣》🔗⭐🔉振
大(だい)は小(しょう)を兼(か)ねる《慣》
大きいものは小さいものの代りとしても利用できるということ。「大は小を兼ねるというわけで、少し大きめの旅行かばんを買った」
台風(たいふう)の目(め)《慣》🔗⭐🔉振
台風(たいふう)の目(め)《慣》
((「目」は中心の意))社会的な旋風を巻き起こす事件の中心人物などを表わす言葉。「激動する世界情勢の台風の目となっているのは、中近東の産油国だと言えよう」
大木(たいぼく)は風(かぜ)に折(お)らる《故》🔗⭐🔉振
大木(たいぼく)は風(かぜ)に折(お)らる《故》
喬木(きょうぼく)は風に折らる
喬木(きょうぼく)は風(かぜ)に折(お)らる
高くのびた木は風あたりが強く、風害を受けることが多い。人も地位が高くなると批判や攻撃を受けることが多くなるたとえ。「大木は風に折らる」「高木は風に折らる」ともいう。
〈類句〉(
)出る杭(くい)は打たれる


大欲(たいよく)は無欲(むよく)に似(に)たり《故》🔗⭐🔉振
大欲(たいよく)は無欲(むよく)に似(に)たり《故》
大きな望みをいだく者は、小さな利益は問題にしないから欲がないように見える。また、大欲の者はとかく欲のために目がくらんで損を招くことが多く、その結果無欲の者と同じことになる、という意もある。
三省堂慣用句辞典 ページ 2444。