anone/物語

anone/物語

ネットカフェで暮らす孤独な少女・辻沢ハリカ(広瀬すず)。両親と弟を亡くし児童養護施設で育ったハリカは、過去の辛い思い出に蓋をして、なんとかその日を生きていました。

  • 生きることの意味とは?
  • 生きてゆく上で本当に大切なものとは?

真実の人間愛を見つけてゆくヒューマンストーリーです。

公式紹介

https://www.ntv.co.jp/anone/

全てを失ってしまった少女は、
それでも生きようと思った。
でも、生きる術を知らなかった。
そして、ある老齢の女との運命的な出会い
それはある事件がきっかけだったーー

脚本

anone【あのね】は脚本家・坂元裕二氏によるオリジナルストーリー。原作はありません。『anone』は『Mother』(2010年)、『Woman』(2013年)に続く日本テレビ、坂元裕二オリジナル脚本の3作目となる作品です。

坂元裕二氏のプロフィール

生年月日:1967年5月12日(50歳)
出身:大阪府

【ドラマ】

『東京ラブストーリー』
『Mother』
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』
『カルテット』

【映画】

『世界の中心で、愛をさけぶ』

あらすじとネタバレ

第1話

死にたい二人の出会い

病院に検査結果を聞きに来たカレーショップ「東印度会社」の店主・持本舵(阿部サダヲ)。医師から余命半年を告げられた。

店に戻ると入り口に『本日を持ちまして閉店させていただきます』と張り紙を貼った。そこに現れた女性客・青羽るい子(小林聡美)。カレー店なのに焼きうどんを注文され困惑する持本だったが、初めて作った焼きうどんを青羽は美味しそうにたいらげた。

持本はこの店をたたむことを告げ『最後にあなたのようなキレイな人に会えてよかった。』と言った。彼が病気だと知った青羽は『私も死に場所を探してたの』と言い、二人は車に乗り込んだ。

孤独な少女・ハリカ

19歳の孤独な少女・辻沢ハリカ(広瀬すず)。ワケアリ物件(入居人の孤独死など)の清掃を生業とし、一晩1200円のネットカフェで寝泊まりをしている。ここでの生活は1年になり、気の合う友人も出来た。

ハリカの楽しみはチャットアプリで「カノン」と名乗る男性との会話。重い病気を患い病院から出られないというカノンに、「外の世界」の出来事を伝えるハリカ。

大金をゲットせよ!

ある日、ハリカとともにネットカフェで暮らしている笠木有沙(碓井玲菜)が、大金の入ったバッグが海辺に捨てられているのを発見。もう一人の友人・網島美空(北村優衣)と3人でこのバッグを取りに行くことに。

3人が目指したのは「柘-つげ」という町。この町はかつてハリカが大好きなおばあちゃんとともに住んでいた町だった。

海岸に到着し、バッグを発見した3人。中には札束がギッシリ!『3人でマンション借りようよ!』とテンションがあがる有沙。しかし美空が突如裏切り、スタンガンを有沙にくらわすと金を持って逃げてしまったε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

『あいつコロス!』

ブチ切れた有沙はハリカとともに後を追う。駅についた美空は電車に乗り込むが、彼女の後をつけてきた謎の女性・林田亜乃音(田中裕子)が『そのお金は使っちゃだめ!』と言いバッグを奪ってしまった。

その頃、死に場所を求めて車を走らせていたカレーショップ店主・持本と青羽はハリカ達と同じく柘におり、たまたま大金の入ったバッグを目撃。林田、有沙、持本でバッグを奪い合う中、スケボーに乗ったハリカがバッグを拾い、その場を去っていった。

思い出の場所へ向かったハリカ。

信じていた友人の裏切りにショックを受けるハリカ。以前この地に住んでいたハリカは、おばあちゃんの家に向かった。

到着するとそこに林田の姿が。『そのバッグは捨てるつもりだったの』とハリカに言った。

すると家の中から男が二人出てきた。ハリカを見ると『…君はここの学校の生徒だったのでは?』と聞いてきた。ハリカは封印していた悲しい過去を思い出した。

ここは全寮制の更生施設で、親に見放された子供が生活する場所だった。ハリカは両親の希望でこの施設に入れられ、8歳~12歳まで暮らしていたのだ。大好きなおばあちゃんと一緒に幸せに暮らした家というのは、ハリカの妄想だった。

校長は集団生活ができないハリカを『ハズレ』と呼び、ツリーハウスに隔離した。入り口に鍵をかけられ、監禁状態…。

ある少年との出会い

孤独な生活を強いられたハリカだったが、後日 このツリーハウスに1人の男の子が入れられ、生活をともにすることに。

ある日、この男の子が病気になり、ハリカは助けを求めた。校長は男の子を助ける代わりに『あなたの名前はハズレです。自分で言いなさい』と言葉による虐待を繰り返した。

12歳になったハリカは校長に呼ばれ、弟が事故で亡くなったと告げられた。そしてその後を追うように、両親も自ら命を絶ってしまった…。

孤児となったハリカはこの学校を出て児童養護施設に預けられた。

林田が話しかけても言葉を返さず、涙を流すハリカ。林田はバッグを手に車に戻っていった。

カノンの正体とは?

その後ハリカはチャット相手「カノン」が入院する病院にやってきた。一度も会ったことは無いが、病院の窓に見える男が彼だと確信した。

スマホを取り出し「どうも」とチャットを始めたハリカ。カノンも「どうも」と返す。

するとカノンはこれまで秘密にしていたある事実を語りだした。実は彼はハリカと一緒にツリーハウスに入れられていたあの男の子だったのだ。

二人であの施設を抜け出そうとした過去を話すカノン。

「君の名前はハズレじゃない。」

「はい。私の名前は辻沢ハリカです。」

涙を流すハリカは「会いたい」と言った。しかしカノンは「死ぬのが怖くなるから無理」と拒否。

「今まで通りあのね、って言って外の話を聞かせてくれたら、僕は満足です。」

そう言うと、カノンはチャットを終了した。

カレーショップ店主・持本と青羽は車の中で会話。やっぱり死ぬのはやめようと言う持本に「フリスクをちょうど1個だけ出せたら生きる。」と返す青羽。しかし持本は2個だしてしまい失敗…。

すると二人は近くの海岸で何やら燃えているのを発見。林田がバッグの中の金を燃やしていたのだ。

夜。ハリカは1人、ネットカフェに戻った…

【anone 第1話 終】

第2話

カノンの病気を治すには、大金が必要だと知ったハリカは、バッグを持って去っていった林田(田中裕子)の元を訪れた。そこであのお金に隠されたある事実を知ることに。

その頃、持本(阿部サダヲ)は幼馴染に会い、ある相談を持ちかけられ…。

第3話

亜乃音が裏金を持っていると勘違いし、身代金目当てでハリカを誘拐した舵とるい子。拘束したハリカを連れて家に戻ると、そこに舵の先輩・西海が待っていた。西海は発泡事件を起こし指名手配されていたのだ。

るい子は亜乃音に会い金を要求。亜乃音は夫が残した保険金1千万円を支払うことを決意し、受け渡し場所に向かった。

舵はハリカを逃がそうと試みるがハリカはとどまることを決意。西海を含めた4人は河原で落ち合い、身代金の受け渡しが始まった…。

第4話

青葉るい子(小林聡美)が奪い去った1000万円を取り返すため彼女を探すハリカと舵。るい子の息子の電話番号を頼りに実家に向かった。

るい子と再会したハリカたち。幽霊が見えるというるい子に、ハリカはやけに食いついてきた。実はるい子には死別した娘がおり、お金を必要とする悲しい理由があった…。

一方、亜乃音の印刷所を訪れた中世古(瑛太)は、インクの乾き具合からニセ札を作る印刷機が最近稼働していたことを知り…

第5話

亜乃音の1000万円を盗んだ青羽るい子だったが、その金を空き巣に盗まれてしまった。自首するというるい子を止める舵とハリカ。4人は亜乃音の印刷所で共同生活をすることに…。

そんな中、入院中のカノンこと紙野彦星の容態が急変!駆けつけたハリカは集中治療室にいる彦星の帰りを病院の外で待ち続けた。そこに亜乃音が現れ…。

印刷技術を乞うため亜乃音は元従業員の中世古理一(瑛太)を家に招いた。すると中世古はまさかの提案を皆にし始めた…。

第6話

中世古理一(瑛太)からニセ金づくりを強要されたハリカたち。表面上は反対しつつも、それぞれの理由でお金が必要な彼らは胸の内で葛藤が生じていた…。

後日、中世古が勤める弁当屋にやって来たハリカ(広瀬すず)は、亜乃音の娘・玲(江口のりこ)の息子・陽人と出会った。クラスに馴染めず孤立しているという陽人に、ハリカは過去の自分を重ね合わせた…。

亜乃音は娘の玲が再婚を考えている相手が中世古だとしりショックを受ける。過去の成功と裏切りを語り始めた中世古は、改めて偽金作りへの協力を申し出た…。

第7話

陽人(守永伊吹)の悪気ない行動が、死者を出すほどの火事を起こしたことを理市(瑛太)から知らされた亜乃音(田中裕子)は、自分の罪に気づいていない陽人と玲(江口のりこ)を守るためニセ札作りへの協力を決意する。
るい子(小林聡美)と舵(阿部サダヲ)も協力を申し出る中、ハリカ(広瀬すず)だけは犯罪に巻き込みたくない亜乃音はニセ札作りをハリカに隠すことに…。

ハリカが彦星(清水尋也)の治療のために大金を必要としていると知った亜乃音は、ニセ札作りに惹かれるハリカを諭しながらも心の内に葛藤を抱える。
理市の主導のもとニセ札作りにやりがいを感じる舵に対し、亜乃音とるい子は温度差を感じつつ作業は進み…。

そんな中、昼夜を問わずバイト漬けだったハリカが久々に帰ってくるという連絡を受けた亜乃音は心が弾む。しかし、おすそ分けに訪れた万平(火野正平)にうっかりニセ札の千円札を渡してしまい…。
さらに、亜乃音が不在のうちに理市と舵のニセ札作りを手伝っているハリカをみつけた亜乃音は、血相を変えてハリカを止めるが…。

玲との関係を後悔する亜乃音は、他人のハリカに対し母親のように振舞ってしまう自分を制しながらも、ハリカの幸せを願わずにはいられず…。しかし、ハリカが返した言葉は亜乃音の胸を締め付けるのだった―。
一方、彦星を探し訪ねてきた同級生・茉歩(藤井武美)にはある目的があるようなのだが…。

第8話

亜乃音(田中裕子)の不審な行動を目にした万平(火野正平)は、ハリカ(広瀬すず)たちとの共同生活を始めてから様子がおかしい亜乃音の行動を観察する。

一方、ニセ千円札を自動販売機に通すことに成功したハリカ、亜乃音、るい子(小林聡美)、舵(阿部サダヲ)は、理市(瑛太)の主導でいよいよ一万円札作りに取り掛かる。

ハリカは彦星(清水尋也)のチャットゲームのアカウントを使って連絡してきた茉歩(藤井武美)に呼び出され、彦星との関係を詮索される。彦星に思いを寄せる茉歩は、財力のある父親に掛け合って彦星の治療費を立て替えようとしているのだが…。

そして、完成したニセ一万円札を試す時を迎え四人は緊張に包まれる一方、亜乃音たちと出会って想像もしない幸せを味わって得をしたと言うハリカの話に、それぞれの思いを馳せる四人だった。万平が亜乃音の落としたニセ札のホログラムの正体に気づいたとも知らず、四人は出発しようとしていた…

第9話

ニセ札作りの現場を見てしまった万平(火野正平)の首を絞める理市(瑛太)を、ハリカ(広瀬すず)、亜乃音(田中裕子)、るい子(小林聡美)、舵(阿部サダヲ)は、慌てて止め…!!
理市に不信感を抱きつつも、作ったニセ札は外には漏れていないと話し反省する亜乃音たちの様子に、万平は今回のことは表立てないことに…。

ハリカは自分が試した両替機もニセ札は通らなかったと嘘をつき、理市にニセ札作りを諦めさせる。一方、ATMで理市が試し返却されなかったニセ札が元で事件は明るみに、警察の捜査が進むことに。理市の妻・結季(鈴木杏)は、ニュースに流れる防犯カメラに映った男が自分の夫だと確信していた。

そんな中、ハリカは彦星(清水尋也)から会いたいと言われて…。亜乃音にプレゼントされたワンピースを着てデートすることを楽しみにするハリカを囲み、四人の間に束の間の幸せな時が流れる。そして自分の余命を隠す舵は、自分とならずっと一緒に居られる予感がすると打ち明けたるい子の気持ちに応えられないことがやりきれなくて…。

ハリカが彦星とのデートに出かけた直後、証拠を隠滅するために捜査の目を潜って理市が印刷所へ現れる。舵は理市がこの先もどこかでニセ札作りを続けるつもりと知り、ついていきたいと頼む。そして彦星のもとへ向かう途中ハリカは、茉歩(藤井武美)から彦星が治療費の申し出を断ったことを知らされ…。
ハリカたちがようやく手に入れたささやかな幸せの火が吹き消されようとしていた…。

第10話 (最終話)

警察に追われる理市(瑛太)は、陽人(守永伊吹)が火事の記憶をたどり罪悪感を感じ始めていることに気づき、動揺していた。
そして、彦星(清水尋也)のために悲しい嘘で別れを告げたハリカ(広瀬すず)は、亜乃音(田中裕子)が警察に連行され一人になってしまった家で、いつも通りの日常を全うしようとするが…。

一方、舵(阿部サダヲ)を看取る決意をしたるい子(小林聡美)は逃亡先の温泉宿で亜乃音とハリカが捕まったというニュースを見るが、舵に添い遂げようという意思は固く…。
そして、鑑別所での生活が始まったハリカの元に彦星から、ある決断を綴った手紙が届く。数ヶ月後、ハリカの元には予期せぬ面会客が現れるのだが…。

やがて少年院を出たハリカは、指名手配中の理市がニセ札を使い続ける中、弁護を担当する万平(火野正平)にさえ本当の動機を語らない亜乃音が、このままでは事件の主犯格にされてしまうことを知り、理市を捜し出すことを決意する…。

誰も知らなかった理市のニセ札作りの動機に隠された衝撃の真実とは?!そしてハリカ、亜乃音、るい子、舵たちが最後に選んだ、本当の幸せとはー。


Last update: 2018-04-11 06:31:30 UTC