S4
第1話
仲間の裏切りという衝撃的な事件の終末から1年後。 警視庁刑事部刑事総務課刑事資料係に飛ばされた天樹悠(東山紀之)は、新調した老眼鏡を掛けながらノートパソコンに過去の捜査資料をデータベース化するための作業に打ち込んでいた。そこへ部下の野々村拓海(白洲迅)が現れ、9係の警部補に頼まれた過去の捜査資料が収められた場所を捜索する。その野々村に天樹は迷いなく棚の位置を教え、さらに類似事件の未解決事件の資料の場所をも提示。野々村は「さすが人間データバンク」と感心しきりだ。
そんな中、のんびりと“資料係長”の札が立つデスクについた片桐正敏(吉田鋼太郎)は、天樹に「もう来た? 朝一番に来るって言ってたんだけど、あいつら」と語りかける。
4
博物館で働く学芸員の井上真由(逢沢りな)が、帰宅途中の公園で何者かに刺殺された。真由の手の指には毛髪が絡みついており、現場を訪れた青山新(塚本高史)、水田環(倉科カナ)は犯人と揉み合って掴んだのではと考える。
青山と環が堂本俊太郎(北大路欣也)の解剖結果を聞くところへ、天樹悠(東山紀之)と野々村拓海(白洲迅)も入って来る。天樹は、被害者の真由は23年前に自宅で拉致され一週間後に山の中で刺殺死体となって見つかった夫婦の一人娘だと説明。当時5歳だった真由は同じ幼稚園の友人の家に泊まりに出かけていたことで難を逃れていた。